いちご栽培に最適な環境作り
濃恋のうえんではICTを活用し、「勘や経験」ではなく「数値」に基づいたいちご栽培を行っています。
安定した品質を作り出す最も重要なことはいちごにとっての最適な環境を作り出すこと。いちごの栽培期間は9月~翌年の6月までと長く、その間に季節も変わってきます。その変わりゆく環境の中で安定したいちごの品質を作るために濃恋のうえんでは毎週40の項目を調査分析し、いちごをコントロールしています。
ハウス内の温度・湿度ぐらいまでならなんとなく肌で感じとることができる。しかし、人間の肌感では分からないがいちごにとっては非常に重要な制御項目がたくさんあります。
これらを数値化し調査・分析するために濃恋のうえんではセンサーを設置し、数値をもとに調査分析を行っています。分析は主に4つで構成しており、生育分析、外気環境分析、ハウス内環境分析、潅水分析を毎週実施します。
その分析結果をもとにいちごにとっての最適な環境になるようパソコンを利用し、温度・湿度・CO2濃度・培地内温度などの環境をコントロールしていきます。この考え方は10年間取り組んできたトマト栽培で学びました。
近年、トマト栽培ではオランダからの技術が入っており大幅に生産量・品質が伸びており、オランダは日本のトマト生産に比べ同面積比で約5倍の収量を確保しています。品種や環境の違いはあるもののオランダのトマト栽培は植物生理に沿って環境を制御し、理想の環境をつくるための様々な設備も導入しているのです。
そのオランダの技術を学びながら9年間施設園芸でトマト栽培をしてきました。この経験や理論をもとにいちごの植物整理に沿って、設備を導入しています。導入設備としては大きく以下の6つです。
①暖房機
②カーテン
③炭酸ガス発生機
④温湯管
⑤電照
⑥日射比例による自動潅水
②カーテン
③炭酸ガス発生機
④温湯管
⑤電照
⑥日射比例による自動潅水
これらの設備を駆使して環境をコントロールしていくことで、いちごにとって最適なハウス内環境を作ることができ、年間を通していちごの品質が安定します。